応答性能 × 高機能が求められるようになりました

はじめに

  昨今の産業機器・医療機器・IoTによるスマートホーム開発では、高速演算処理やグラフィック性能が求められる高度なアプリケーションがトレンドです。一方で、開発工数の増加が課題として挙げられます。そのため、限られたコスト・期間・作業人員の中で、機能要求を満たすためには、いかに開発を効率化していくかが求められます。当コラムでは、高度なアプリケーション開発での効率化のご提案として、STマイクロエレクトロニクス株式会社(以下STマイクロ社)の「STM32MP1」と対応する弊社のRTOSをご紹介いたします。

概要

 技術の高度化と共にIoTが提唱され、電子機器に求められる要件が大きく変わりました。

 産業機器・医療機器・IoTによるスマートホームをはじめとして、高速演算処理やグラフィック性能が求められる高度なアプリケーションが開発されるようになりました。このようなトレンドの中で、STマイクロ社より『高速演算処理』『高性能画像処理』『省電力性』『高リアルタイム性』を有するマイクロプロセッサ「STM32MP1」が提供されています。同製品はArm®Cortex®-A7(以下A7コア)とArm®Cortex®-M4(以下M4コア)を搭載したヘテロジニアス・アーキテクチャであり、A7コアを停止してM4コアだけを独立して動作させることで省電力を実現することも可能です。この特性を活かし、各コアへタスクを割り振り連携させたり、A7コアにLinux、M4コアにRTOSを搭載し共存させることで、リアルタイム性が求められる高度なアプリケーション開発を実現することもできます。

STM32MP1

 A7コア(最大周波数 800MHz)と、M4コア(最大周波数 209MHz)を搭載するヘテロジニアス・アーキテクチャのマイクロプロセッサです。様々なアプリケーションに対するサポート機能が強化されており、高機能性・電力効率に優れています。

積みあがる開発工数を削減しませんか

  高度なアプリケーション開発では、開発工数の増加という課題が挙げられます。また、限られたコスト・期間・作業人員の中で、機能要求を満たすためには、どのように効率化を図るかが求められます。そこで、イー・フォースではμITRON4.0仕様のRTOS「μC3/Standard」を利用した効率的な開発をご提案します。


μC3/Standardシリーズ – μITRON4.0仕様に準拠したRTOS

μC3/Standardとは

 μITRON4.0仕様スタンダードプロファイルをベースにした、高性能プロセッサ向けRTOSです。割り込み禁止時間を極力減らし、高度なリアルタイム制御を実現します。STM32MP1では、マルチコアCPU向けの「μC3/Standard +M」と、μC3とLinuxを共存させるソリューション「μC3+Linux」にも対応しました。

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μC3/Standard+M – AMP型の特長を活かした負荷分散を実現

 μC3/Standardに、AMP型のマルチコア拡張を追加したリアルタイムOSです。AMP型の特長を活かし『コア毎の処理』『リソース割り当て』『コア間連携の為のAPIを追加』に対応しておりハイエンドシステムの開発に最適です。また、STM32MP1のようなヘテロジニアス・アーキテクチャに対応したμC3/Standard+M with Heteroも展開しております。

\ μITRON4.0仕様RTOSとLinuxを協働させたいお客さまへ! /
μC3+Linux – 応答性能の担保とOSSライブラリの活用を同時実現

 STM32MP1にLinuxとμC3を共存させるマルチOSソリューションです。OSSライブラリの活用と、リアルタイム処理の共存により、LinuxとRTOSの長所を活かした高度なアプリケーション開発と、開発期間の短縮を実現します。

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