μC3は、イー・フォースが提供する組込み機器向けのRTOS(リアルタイムOS)シリーズです。リアルタイム制御が必要な機器向けに、CPU・マイコンや必要な機能に応じた製品を用意しています。
高い割込み応答性能を重視するμC3/Standard、省メモリで動作するμC3/Compact、AMP型マルチコアに対応するμC3/Standard+M、Linuxと共存できるμC3+Linux、機能安全認証取得済みのμC3/Standard-Safetyなどがあります。
イー・フォースのRTOS、ネットワークミドルウェア、無線通信、ライセンス、評価版、保守サービスに関するよくあるご質問をまとめています。
製品選定や導入に関するご相談は、お問い合わせフォームより承ります。
μC3は、イー・フォースが提供する組込み機器向けのRTOS(リアルタイムOS)シリーズです。リアルタイム制御が必要な機器向けに、CPU・マイコンや必要な機能に応じた製品を用意しています。
高い割込み応答性能を重視するμC3/Standard、省メモリで動作するμC3/Compact、AMP型マルチコアに対応するμC3/Standard+M、Linuxと共存できるμC3+Linux、機能安全認証取得済みのμC3/Standard-Safetyなどがあります。
RTOSとは、リアルタイムOS(Real-Time Operating System)のことです。定められた時間内に処理を完了することが求められる組込み機器で、複数の処理を効率よく制御するために利用されます。
モータ制御、計測、通信、監視、安全制御など、処理の遅れが機器の動作や品質に影響する場面で活用されます。
RTOSは、無償か有償かだけでなく、使用するCPU・マイコン、必要なリアルタイム性、メモリ容量、通信機能、開発体制、量産予定、技術サポートの必要性などを踏まえて選ぶことが重要です。
学習や小規模な試作ではオープンソースRTOSが選択肢になる場合があります。一方、長期運用する製品、産業機器、医療機器、通信機器などでは、対応CPU、技術サポート、ライセンス、品質保証、保守体制まで含めて検討する必要があります。
μC3は、小規模マイコン向けのμC3/Compactから、高性能プロセッサやマルチコア環境に対応するμC3/Standard、μC3/Standard+Mまで、用途に応じた構成を選択できます。
RTOSを比較する際は、対応CPU・マイコン、リアルタイム性、必要メモリ、通信機能、開発環境、ソースコードの提供形態、量産時のライセンス、技術サポート・保守の有無を確認してください。
既存環境からの移行や長期の製品供給を前提とする場合は、カーネル機能だけでなく、対応するミドルウェアや開発支援ツール、将来のコンパイラ・IDE更新への対応も選定条件になります。
μITRONは、日本の組込みシステム分野で広く利用されてきたリアルタイムOSの仕様です。μC3シリーズはμITRON4.0のスタンダードプロファイルをベースにしており、組込み機器のリアルタイム制御やマルチタスク処理に利用できます。
製品ごとに対応する仕様や機能が異なるため、用途やCPUに応じて選定してください。
μC3/Standardは、32ビットCPU・マイコン向けのRTOSです。μITRON4.0のスタンダードプロファイルに準拠し、高い割込み応答性能を重視した設計です。
ARM Cortex-A/R/MやRISC-Vをはじめとする幅広いCPUに対応しており、リアルタイム制御、通信、複数タスクの並行処理が必要な組込み機器開発に適しています。対応CPUは更新されるため、最新の対応状況は製品情報をご確認ください。
μC3/Compactは、マイコン内蔵メモリのみで動作できるよう最適化された、コンパクトなμITRON4.0仕様のRTOSです。省メモリでの動作を重視し、対応する一部製品ではμC3/Configuratorを使った設定・コード生成にも対応します。
μC3/Standardは、高い割込み応答性能や豊富なカーネル機能を必要とする開発に適したRTOSです。動的なオブジェクト生成、拡張同期・通信機能など、μC3/Compactとは利用できる機能に違いがあります。
選定時には、CPU、メモリ容量、必要な機能、開発環境、量産予定をもとにご相談ください。
μC3/Standard+Mは、μC3/StandardにAMP型(Asymmetric Multiple Processor)のマルチコア拡張を加えた、マルチコアプロセッサ向けRTOSです。
コアごとに異なる処理を分担させながら、高いリアルタイム性を維持したい場合に適しています。たとえば、制御処理と画像処理などをコア別に分担する構成や、ホモジニアス・ヘテロジニアス構成のマルチコア環境で利用できます。
μC3+Linuxは、マルチコアプロセッサ上でRTOSとLinuxを共存させ、OS間通信を利用して処理を分担するためのソリューションです。
Linux側ではGUI、ネットワーク、豊富なソフトウェア資産を活用したアプリケーション処理を担当し、μC3側ではリアルタイム性が必要な制御処理を担当します。OS間通信にはOpenAMPやRPMsgに対応しています。
μC3-BSPは、ARM Cortex-Aコアベースのプロセッサ向けに、OS、ネットワーク、ファイルシステムなどをBSPパッケージとしてまとめたソリューションです。
マルチコア、外部メモリを使わない構成、コンフィグレーション、メーカーSDKへの対応など、アプリケーション開発を効率化するための構成を提供します。対象CPU・構成は製品ごとに異なります。
μC3は、リアルタイム制御や信頼性が求められる組込み機器向けに利用されています。用途に応じて、マイコン搭載機器、通信機器、産業機器、計測機器、医療機器、IoT機器などでの導入をご相談いただけます。
必要なCPU、通信方式、安全規格、開発環境により適した製品構成が異なります。
μNet3は、μC3/CompactおよびμC3/StandardのOSプラットフォーム上で利用できる、組込み機器向けTCP/IPプロトコルスタックです。
組込み機器でネットワーク機能を実装するための専用APIを提供し、ネットワークプログラミングの工数削減を支援します。用途に応じてIPv6、PPP、TLS、WebSocket、MQTTc、Modbusなどのオプションを選択できます。
μNet3シリーズでは、DHCPクライアント、DNSクライアント、HTTPサーバー、FTPサーバー、SNTPクライアント、Pingクライアントなどに対応しています。
μNet3-Professionalでは、DHCPサーバー、HTTPクライアント、SMTP/POP3、FTPクライアント、Telnetサーバー、TFTPクライアント、SNMPエージェント、BSD Socket APIなど、より多くのプロトコル・APIを利用できます。対応状況は製品構成により異なります。
μNet3とμNet3-Professionalは、利用できるプロトコルやAPIの範囲が異なります。基本的なネットワーク機能を中心に利用する場合はμNet3、より多くのクライアント・サーバープロトコルやBSD Socket APIが必要な場合はμNet3-Professionalが候補になります。
必要な通信方式、接続先、対象CPU、既存ソフトウェアとの互換性をもとに選定してください。
Modbus TCPは、Ethernetを利用してModbus通信を行うための通信方式です。工場設備、制御機器、監視システムなどで、PLCや各種機器と接続する際に利用されます。
μNet3-Modbusは、μC3およびμNet3上で動作する軽量・高性能なModbusプロトコルスタックです。Modbus TCP(Ethernet)とModbus RTU(シリアル)の両方に対応し、産業用機器やIoTシステムでの通信実装を支援します。
μNet3-WebSocketは、μC3およびμNet3上に構築されたHTTPサーバーと組み合わせて使用する通信プロトコルです。
インタラクティブなWebアプリケーションで、組込み機器とブラウザやサーバーの間を双方向・リアルタイムに連携させたい場合に適しています。機器の状態表示、遠隔監視、設定画面などでの利用が想定されます。
μNet3-MQTTcは、MQTTのPublish/Subscribe方式を利用するための軽量なメッセージキュープロトコルです。
小さなメッセージサイズで通信でき、非力なデバイスやネットワークが不安定な環境でも利用しやすいため、クラウド接続、遠隔監視、センサー機器などのIoT用途に適しています。
μNet3-TLSは、TLSによる暗号化通信を実装するためのプロトコルスタックです。クライアント・サーバーの両方の機能を提供し、TLS 1.2およびTLS 1.3に対応しています。
インターネット経由で機器とクラウドやサーバーを接続する場合など、通信の暗号化や証明書の利用が必要な用途で検討できます。
μC3-WLAN SDKは、RTOS(μC3/Compact)、TCP/IP(μNet3)、Wi-Fiドライバなどを組み合わせた、無線LANアプリケーション開発キットです。
クラウドやスマートフォンとの通信を行うIoT機器などで、Wi-Fi接続を利用した組込み機器開発を支援します。対象となるWi-Fiモジュールや対応規格は製品構成により異なります。
μC3-WLAN SDK 11ahは、Wi-Fi HaLow(IEEE 802.11ah)を利用した組込み機器向けのアプリケーション開発キットです。
Wi-Fi HaLow対応モジュール、RTOS、TCP/IPプロトコルスタックを含む構成により、IoT機器やネットワーク接続を必要とする組込み機器での無線通信開発を支援します。対応モジュール・CPU・ソフトウェア構成は製品情報をご確認ください。
μC3-BLE Stackは、組込み機器でBluetooth Low Energy(BLE)による通信を実現するためのホスト層プロトコルスタックです。BLE 4.2に対応し、BLEコントローラのSubsystemと組み合わせて利用します。
スマートフォン連携、センサー機器、ウェアラブル機器、近距離無線通信を利用するIoT機器などでの活用を検討できます。
BLE+USB Entry Packは、μC3-BLE Stack、USBホストドライバ、BLE対応USBアダプタータイプのBluetoothモジュールを組み合わせた、組込み機器の無線化を始めるためのSDKです。
既存製品にBLE通信を追加したい場合や、無線化にかかる開発工数・コストを抑えたい場合に検討できます。利用するモジュールやUSBアダプターは、対象地域・認証要件に応じて選定してください。
はい。CPUやマイコン、必要な通信方式、メモリ容量、求めるリアルタイム性、安全規格、量産予定などをもとに、適した製品をご案内します。
検討段階で製品名が決まっていない場合でもご相談いただけます。
製品選定を円滑に進めるため、可能な範囲で以下の情報をご共有ください。
情報がすべて揃っていない場合でも、ご相談いただけます。
リアルタイム性を重視する制御処理にはRTOSが適しています。一方で、豊富なアプリケーション機能、GUI、ネットワーク機能、ファイル管理などを重視する場合はLinuxが適することがあります。
リアルタイム制御とLinuxの機能を両立したい場合は、μC3+LinuxのようにRTOSとLinuxを共存させ、処理を分担する構成を検討できます。
既存のRTOSやOSからμC3への移行は、対象CPU、既存ソフトウェアの構成、周辺機能、ドライバ、リアルタイム要件などにより可否や必要な作業が異なります。
現在の開発環境、移行したい範囲、既存のミドルウェアや通信機能をご共有いただければ、移行の進め方をご案内します。
μC3シリーズやμNet3シリーズを各種評価ボードで試せる、使用制限付きの無償評価版を用意しています。対象製品・対象CPU・利用条件は製品ごとに異なります。
ユーザーズガイド、ホワイトペーパー、デバッガ用プラグインなども提供しています。対象CPUの評価版が見つからない場合はお問い合わせください。
無償評価版は、対応する評価ボード上での動作確認や開発環境の評価を目的とした、使用制限付きの提供形態です。
製品版では、実際の製品開発・量産に必要なライセンスを取得します。利用できる機能、対象CPU、評価版からの移行条件は製品により異なるため、詳細は各製品の案内をご確認ください。
はい。評価版で動作確認を行った後、製品版へ移行できます。移行時の手続きや必要な作業は、製品、CPU、評価環境、ライセンス形態により異なります。
製品版への移行をご検討の場合は、利用中の評価版、対象プロジェクト、使用予定のCPUをご連絡ください。
μC3/Configuratorは、対応するμC3/Compactおよび一部のμC3/Standardで、カーネル、マイコン内蔵ペリフェラル、TCP/IPなどの設定をGUI上で行うためのツールです。
設定内容をもとにベースコードやアプリケーションのスケルトンコードを生成できるため、初期設定や開発の効率化に役立ちます。対応CPU・設定項目は製品ごとに異なります。
対応するデバッガ用プラグインでは、μC3の各種OSリソースの状態を可視化できます。タスク、セマフォ、イベントフラグ、データキュー、メールボックス、メモリプール、周期ハンドラ、システム情報などの確認を支援します。
対応するIDE・デバッガ・製品バージョンは製品ごとに異なります。
製品価格は、製品種類、対象CPU、ライセンス形態、必要なオプション、保守の有無により異なります。最新の価格は価格案内ページまたは製品資料をご確認ください。
具体的な構成が決まっていない場合も、用途やCPUをもとにお見積もりをご案内します。
μC3では、利用範囲に応じて「研究・開発用プロジェクトライセンス」「開発・量産用プロジェクトライセンス」「プラットフォームライセンス」を用意しています。
また、Webサイトから入手できる、使用制限付きの無償評価版もあります。対象製品・条件は製品ごとに異なります。
研究・開発用プロジェクトライセンスは、要素開発や試作開発など、製品が確定していないプロジェクト向けのライセンスです。開発・量産用プロジェクトライセンスに、量産できない制限を付加した位置づけです。
製品化・量産に進む段階では、開発・量産用プロジェクトライセンスへのアップグレードをご相談いただけます。
開発・量産用プロジェクトライセンスは、特定の開発プロジェクトを対象とした使用許諾ライセンスです。このライセンスで開発した製品ごとに、追加のライセンス費用を支払う必要はありません。
適用範囲は同一製品シリーズ、搭載するCPUグループ、コンパイラなどの条件によって定まります。製品体系に合わせた利用範囲はご相談ください。
プラットフォームライセンスは、開発・量産用プロジェクトライセンスよりも広い範囲で利用するためのライセンスです。
複数の製品や、より広い適用範囲への展開を想定する場合に検討できます。具体的な適用範囲や条件は、製品構成・開発計画により異なります。
開発・量産用プロジェクトライセンスで開発した製品は、生産台数に応じたロイヤリティ費用を支払う必要はありません。
ただし、対象となる製品シリーズ、CPUグループ、コンパイラ、ライセンス適用範囲などの条件があります。量産化をご検討の場合は、事前に利用条件をご確認ください。
ライセンス形態によっては、上位のライセンスへのアップグレードが可能です。たとえば、研究・開発用プロジェクトライセンスから開発・量産用プロジェクトライセンスへの移行や、利用範囲に応じたプラットフォームライセンスへの変更をご相談いただけます。
可否や条件は、製品、保守加入状況、契約内容により異なります。
お見積もりをご希望の場合は、分かる範囲で以下をご共有ください。
内容が未確定の場合も、まずはご相談ください。
はい。イー・フォースからの直接購入のほか、お取引のある商社や販売店、CPUメーカー系の販売ルートなどを通じた購入についてもご相談いただけます。
購入経路により対応可否や手続きが異なる場合があるため、希望する購入方法がある場合はお問い合わせください。
一般的には、製品・ライセンス内容の確認、お見積もり・ご注文、必要書類のご提出、使用許諾契約などの手続き、製品納品の流れで進みます。
納期や納品形式は、対象製品、CPU、対応状況、カスタマイズの有無などにより異なります。
製品には原則として6カ月分の無償保守が含まれています。無償保守期間終了後は有償での提供となります。
保守サービスでは、製品のバージョンアップ、コンパイラのバージョンアップ対応、メールによる技術サポートなどを提供します。対象製品や契約条件により内容が異なるため、最新の条件をご確認ください。
保守サービスの期間や費用は、製品、ライセンス形態、契約内容により異なります。無償保守の終了後も継続して利用する場合や、保守に再加入する場合は、条件が異なることがあります。
最新の費用・更新条件は、価格案内またはお問い合わせにてご確認ください。
導入前の製品選定や技術的なご相談は、お問い合わせフォームから承ります。導入後の技術サポートについては、保守契約の内容に応じた窓口をご案内します。
お問い合わせ時には、製品名、対象CPU、開発環境、発生している事象などをご記載いただくと、確認がスムーズです。
コンパイラやIDEのバージョンアップへの対応は、製品、対象CPU、保守契約の有無、開発環境により異なります。
対応可否や必要な作業については、対象環境をご共有のうえお問い合わせください。
お問い合わせ内容により、回答までの期間は異なります。製品選定、技術調査、不具合調査、対応CPUの確認などは、内容によって確認に時間を要する場合があります。
開発スケジュールや希望時期が決まっている場合は、お問い合わせ時にお知らせください。
μC3/Standard-Safetyは、μITRON4.0のスタンダードプロファイルに準拠したμC3/Standardに、リアルタイム検知機能を追加した、機能安全認証取得済みRTOSです。
産業機器向けIEC 61508 SIL 3、自動車向けISO 26262 ASIL D、医療機器向けIEC 62304 Class Cに対応しています。認証取得を目指す開発で、認証済みRTOSを利用することにより、開発コストや工数の削減を支援します。
μC3/Standard-Safetyの認証対象は、ターゲットCPUコア用のOSカーネル、およびCortex-Mコア共通のドライバです。共通ドライバには、割込みコントローラ、タイマ、メモリ保護が含まれます。
キャッシュドライバ、CPU周辺デバイス用ドライバ、ユーザーアプリケーションは認証対象外です。安全システム全体での適用範囲は、対象CPUやシステム構成により確認が必要です。
μC3/Standard-Safetyは、ARMv7-MのCortex-M3、M4、M7、およびARMv8-MのCortex-M33をターゲットCPUコアとしています。
実際の対応CPU・デバイスや採用可否は製品バージョンにより異なるため、対象CPUをご提示のうえお問い合わせください。
イー・フォースは、組込み機器向けのRTOS、ネットワークミドルウェア、無線通信ソフトウェア、品質・信頼性検証サービスなどを提供しています。
リアルタイム制御、通信、無線、品質保証など、組込み機器開発における課題に対し、製品と技術支援を通じて対応します。
はい。イー・フォース製品に加え、USB、GUI、デバッガ、統合開発環境、Linux関連など、パートナー各社の製品も含めてご提案できる場合があります。
必要な機能や開発環境に応じて、適した構成をご相談ください。
FAQで解決しない場合は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。製品選定、価格・ライセンス、評価版、技術的なご相談など、内容に応じて担当者が対応します。
お問い合わせ時には、検討中の製品、使用予定のCPU・マイコン、用途、困っている点をご記載いただくと、よりスムーズにご案内できます。